1月 31, 2026
年齢を重ねるごとに現れる心身の変化

心身のさまざまな機能は、高齢になるほど徐々に低下し、特有の変化や症状が見られるようになります。

まず、筋力と運動機能の低下も代表的です。全身の筋肉量が減少するサルコペニアが進行し、歩行速度が遅くなったり、階段の上り下りや立ち上がり動作が困難になったりします。その結果、バランス能力が低下し、転倒のリスクが増加します。骨も脆くなり、転倒が原因で骨折しやすくなる人も少なくありません。
内臓機能の変化では、消化器系の機能低下によって食欲不振や胃もたれ、便秘などの症状が出やすくなります。また、腎機能の低下により、体内の老廃物を効率よく排泄する能力も衰えます。呼吸器系では、肺の弾力性が失われ、一度に吸い込める空気の量(肺活量)が減少して息切れしやすくなる症状が見られます。
感覚器の変化も顕著です。視力は水晶体の弾力性低下によりピント調整が難しくなる老眼の進行に加え、白内障や緑内障などの疾患リスクも高まります。
聴力は高音域から聞き取りにくくなる老人性難聴が進み、会話が聞き取りづらくなる症状が見られます。食事への興味が薄れたり火事などの危険に気づきにくくなったりと、味覚や嗅覚の鈍化も代表的な症状です。
身体面だけでなく、精神面の変化も見られます。退職による役割の喪失、配偶者や友人の死、健康の悪化といった喪失体験が重なることで、気分が沈みがちになったり、興味・関心が低下したりする抑うつ症状が出ることも多いです。
さらに、睡眠の質も低下する傾向にあります。夜間に何度も目が覚める中途覚醒や早朝に目が覚めてしまう早朝覚醒が増え、熟睡感が得られにくくなるのも症状の一つです。

More Details